税理士試験シリーズ「簿記論」。
第24回は、期末商品棚卸高の算定方法を確認します。
期末商品棚卸高は、期末在庫の数量に商品の払出単価を掛けて算定します。
ここでは、払出単価の代表的な計算方法をチェックしましょう!
この記事でわかること
主な払出単価の計算方法は3つ
払出単価の計算方法は、
① 先入先出法
② 平均原価法
③ 最終仕入原価法
の3種類です。
先入先出法とは
先入先出法は、
先に仕入れた商品から、先に払い出される
と考えて払出単価を計算する方法。
言い換えると、「複数在庫がある商品は、古いものから売る」と考える計算方法です。
平均原価法とは
商品の平均原価を計算し、平均原価を払出単価とする方法。
平均原価法は、平均原価の計算方法の違いによって
① 商品を仕入れる都度、平均原価を毎回計算する方法【移動平均法】
② 期首商品棚卸高と当期仕入高の総額を基に、期末に期中全体の平均原価を計算する方法【総平均法】
の2種類の方法があります。
最終仕入原価法とは
最終仕入原価法は、
最後に仕入れた商品の単価を、払出単価とする方法。
すなわち、期末在庫の数量に当期の最後に仕入れた商品の単価を掛けて、期末商品棚卸高を算定します。
おわりに
いかがでしたか?
基本的な内容ではありますが、重要な論点です。
ときどき計算問題を解くようにして、うっかりミスがないように気を付けましょう。
では、次回もぜひご覧くださいね。
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